設定がわからなくても“それっぽい”写真を撮る方法

カメラを再び手に取ったあとに感じた壁

久しぶりにカメラを手にしたものの、最初はやっぱり設定が難しかった。
ISO、シャッタースピード、露出補正──どれも意味が分からず、
正直「やっぱり自分には無理かもしれない」と思った。

でも途中で気づいた。

「細かい設定を完璧に理解しなくても、ある程度“それっぽく撮れればいい”」
そう思って気持ちがラクになった。


モードの意味がわかるだけでも違う

正直、最初はモード選びの意味すらよくわからなかった。
けれど、モードの役割を理解するだけでも撮影の自由度が変わる。
「カメラが何を自動でやってくれて、何を自分で決めるのか」さえ分かれば、
結果が“偶然”から“狙って撮る”に変わる。

モード特徴向いている撮影
AUTO(オート)すべてカメラ任せ。失敗は少ないが、自分の意図は出にくい。とりあえず撮りたいとき
A(絞り優先)背景のボケ具合を調整できる。明るさは自動。人物・ペット・日常スナップ
S(シャッター優先)動きを止めたり流したりできる。スポーツ・走る犬・滝の流れなど
M(マニュアル)すべて自分で設定。慣れたら表現の自由度が高い。夜景・星空・表現重視の撮影

この違いを“知っているだけ”で、写真を撮る時の考え方が変わる。
「何を撮りたいか」でモードを選べば、それだけで一歩前進。


絞り優先モードだけ覚える

中でも最初におすすめなのが 絞り優先(Aモード)
背景のボケ具合を自分でコントロールできるのが最大の魅力だ。

  • 背景をふんわりぼかしたい → F値を小さく(例:F1.8〜2.8)
  • 全体をくっきり撮りたい → F値を大きく(例:F8〜11)

この2つだけ覚えれば十分。
あとはピントを合わせるだけで、それっぽい写真が撮れる。

私はペットを撮ることが多いので、これだけでも十分満足できるレベルだと感じている。
背景が柔らかくボケるだけで、いつもの表情がぐっと印象的になる。

📷 M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8・Aモード/F1.8で撮影

📘 撮影データノート
日時 場所 天候 被写体 📷 カメラ レンズ 設定(F/SS/ISO) 光の向き 結果・気づき
2025/09/19/ 13:02 自宅 晴れ リン OM-D E-M5 Mark III M.ZUIKO 25mm F1.8 F1.8 / 1/8000s / ISO800 斜光(やや順光) 毛並みの質感と温もりをやさしく浮かび上がらせている。

💡 使用機材はこちら

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II(マイクロフォーサーズ標準単焦点レンズ)

F1.8の明るさで美しいボケを楽しめる標準単焦点レンズ。 軽量コンパクトながら高い描写力を持ち、ポートレートや日常スナップに最適です。
今回の作例では OM-D E-M5 Mark III を使用していますが、
本体はすでに生産終了しています。

これから新しくボディを買うなら、後継機で現行モデルの
「OM SYSTEM OM-5 Mark II」 を選べばOKです。
どちらもマイクロフォーサーズ規格なので、
この記事で紹介しているレンズ資産はそのまま使えます。
OM-5 Mark II 12-45mm F4.0 PRO レンズキット ブラック

OM SYSTEM OM-5 Mark II 12-45mm F4.0 PRO レンズキット(ブラック)

新設計の高性能手ぶれ補正と、防塵防滴の軽量ボディが魅力の現行モデル。 12-45mm F4 PROとの組み合わせは描写力が高く、旅行・風景・日常スナップまで1本でこなせる万能キットです。 本体のみとの価格差は約3万円前後で、単体では約9万円するプロレンズがセットになる異常なコスパ。 これからマイクロフォーサーズを始めるなら、まずこのキットを選んでおけば間違いありません。

光が差し込む窓際での一枚。
柔らかい自然光と浅い被写界深度が、毛並みのふわふわ感と穏やかな表情を引き立てている。

正直、構図はいまだによくわかっていない。
それでも「光がきれいだな」「今の表情を残したいな」と思ってシャッターを切る。
その瞬間を撮れるだけでも、十分に楽しい。


F値はレンズによって違うことを知った

ここで初めて気づいたのが、レンズによって設定できるF値の範囲が違うということ。
どのレンズでも「F1.8」や「F2.8」にできると思っていたが、実際はそうではなかった。

付属していた14-150mmレンズは、ズームの位置によってF値が変化し、
背景を思ったほどボカせないことが多かった。
一方、25mm F1.8のレンズでは開放から明るく、背景がふんわり溶けていく。

つまり、“ボケる写真”はカメラ本体ではなくレンズで決まる
この仕組みを知った瞬間、カメラの面白さが一段階深まった。


光の向きを意識する

設定よりも簡単に写真が変わるのが光の方向
同じ場所でも、光が当たる向きで印象はガラッと変わる。

  • 順光:明るくハッキリ、記録向き
  • 逆光:ふんわり柔らかく、雰囲気重視
  • 横からの光:立体感が出やすい

☀️ 朝や夕方の斜め光は、誰でも上手く見える“ゴールデンタイム”。
太陽の位置を少し意識するだけで、撮れる写真が一段上がる。


背景を整理するだけで“プロ感”が出る

どんな設定よりも効果があるのが、背景の整理
画面の中から余計なものを引くだけで、写真は見違える。

🔍 構図を決めたら、四隅をチェック。
明るい看板やゴチャついたものを避けるだけで完成度が上がる。


難しいことを覚えなくてもいい

モードを理解して、絞り優先で撮る。
あとは光と背景を意識するだけ。
これだけで、もう“それっぽい写真”が撮れる。

最初から全部を理解する必要はない。
少しずつ、「こう撮ればこう写るんだ」という感覚を積み重ねれば十分だ。


実際にやってみて感じたこと

「設定がわからないから撮れない」と思っていたけれど、
モードとF値の意味を知っただけで、撮影がぐっと楽しくなった。

そして、偶然ではなく“狙って撮れる”瞬間が増えてきた。
スマホでは出せない、カメラならではの立体感を感じるようになった。


💡Aモードで試してほしいシチュエーション例

🐶 ペット・人物

  • 室内で自然光が入る窓際
     → 背景を少し離してF2.0前後に設定。ふんわりしたポートレート風に。
  • 散歩中の日陰や夕方の光
     → 逆光で撮ると毛並みが光って立体的に見える。

🌿 風景・植物

  • 朝や夕方の光が斜めに入る時間帯
     → F8前後で撮ると全体がくっきりしつつ、色に深みが出る。
  • 木漏れ日や逆光の草むら
     → F2.8で撮ると、前ボケ・後ボケが幻想的に写る。

☕ 日常スナップ・小物

  • テーブルの上のコーヒーや料理
     → F2.0で斜め上から撮ると、被写体が浮かび上がる。
  • 雑貨・植物などを背景から離して配置
     → 背景がきれいに溶け、SNS映えする。

🔸ポイント:どんなシーンでも“主役と背景の距離”を意識すること。
背景を遠ざけるだけで、自然に一眼らしい写真になる。


まとめ

  • モードの意味を知るだけで写真の自由度が上がる
  • 絞り優先(Aモード)は最初に覚えるべき万能モード
  • ペット撮影では「背景のボケ」をコントロールできるだけで十分満足できる
  • 構図が完璧でなくても、“撮りたい瞬間を残す”ことが一番大切
  • レンズによってF値が違うことを理解すると表現の幅が広がる
  • 光と背景を意識すれば一気に写真が変わる

完璧を求めず、まずはAモードで数枚撮ってみる。
設定を覚えるより、“撮ってみて違いを感じること”が一番の学びになる。

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