■ はじめに:外撮影を重視するなら“数字で比較する”のが一番早い
外で撮ることが多い人──旅行、登山、キャンプ、ペット撮影、夜景。
そういう撮影スタイルを考えると、「壊れにくい」「夜に強い」「軽い」という要素は非常に大きい。
僕自身、E-M5 Mark IIIを長く使ってきて、
雨の散歩や夜のライトアップでリン(チワワ)を撮った時に、
“外の環境が変わるだけで撮れる・撮れないが分かれる”
ということを実感した。
その上で、今もっとも外撮影に強いミラーレスの一つが OMシリーズ だ。
理由はシンプルで、
「外性能が数字で説明できる」
からだ。
この記事では、他社を否定せず、OMシリーズの強みをポジティブに整理したうえで、
どんな人に、どのモデルが最適かをまとめていく。
■ 1. 防塵防滴性能:唯一“IP規格で明示しているメーカー”
| メーカー / モデル | 防塵防滴の考え方 |
|---|---|
| OM SYSTEM(OM-1 Mark II / OM-5 Mark II) | IP53(防塵5 × 防滴3)を公式表記。雨・雪・砂埃を想定した実用的な耐候性。 |
| SONY α7 IV / α7R V | 天候に配慮した構造。IP表記は採用しない方針。動画・静止画の総合バランス設計。 |
| Canon R6 II | シーリングで防滴性を確保。人物撮影・イベント用途とのバランスが良い。 |
| Nikon Zシリーズ(Z6 II / Z8 など) | 堅牢性重視。プロ現場でも安心できる耐候構造。 |
| Panasonic LUMIX(S5II / G9 II など) | 防塵防滴構造を採用。動画を含む長時間屋外撮影を想定。 |
✔ ポジティブにまとめると
- OM:アウトドア前提 → 数値(IP53)で保証して安心感を高める
- Sony:映像と総合性能を重視したバランス型
- Canon:自然な色と人物撮影の扱いやすさ
- Nikon:プロ仕様の堅牢さ
- Panasonic:動画と低照度性能を重視したハイブリッド設計
どのメーカーも方向性が違い、用途によって選択肢が変わる。
しかし IP規格で明示しているのはOMだけ。
外撮影特化という軸で見ると、差がきれいに浮き上がる。
■ 2. 耐低温性能(−10℃対応)は、OMとNikonが強い
| メーカー / モデル | 動作保証温度 | 補足 |
|---|---|---|
| OM SYSTEM(OM-1 Mark II / OM-5 Mark II) | −10℃〜40℃ | 軽量ボディで−10℃対応。外撮影に強い設計。 |
| Nikon(Z8 / Z9 など) | −10℃〜40℃ | 堅牢性重視。プロ現場での低温撮影にも対応。 |
| Panasonic LUMIX(G9 II) | −10℃〜40℃ | M4/3の高耐候モデル。アウトドア・動体にも強い。 |
| Panasonic LUMIX(S5II / S5IIX / GH6 など) | 0℃〜40℃ | 防塵防滴構造だが、動作保証温度は一般的な0℃基準。動画撮影に強い。 |
| Canon Rシリーズ | 0℃〜40℃ | イベント・人物中心の一般的環境向け。 |
| SONY αシリーズ | 0℃〜40℃ | 映像・静止画の総合バランス重視。寒冷地は非推奨。 |
✔ 結論
寒冷地や冬キャンプ、夜明けのような低温環境では、−10℃動作保証を持つ OM・Nikon、そして G9 II を擁する Panasonic がもっとも安心できます。
一方で、一般的な屋外イベントや街歩きが中心なら、Canon や Sony の0℃保証モデルでも十分実用的です。
特に OM は “軽量ボディのまま −10℃対応” を実現しており、外撮影用カメラとしての扱いやすさが際立っています。
■ 3. 暗所AF:夜のペット・夜景 × 動体で差が出る性能
| モデル | 低輝度AF限界 | 得意分野 |
|---|---|---|
| OM-1 Mark II | −6.5EV | 夜の動体・ライトアップ・暗所イベントに強い |
| OM-5 Mark II | −5.5EV | 夜スナップは十分実用 |
| Canon R6 II | −6.5EV | 暗所ポートレートに強い |
| SONY α7系 | −4EV 前後 | 映像・色再現を重視した暗所性能 |
| Nikon Zシリーズ | −4.5EV 前後 | バランス型で広い撮影領域に対応 |
| Panasonic LUMIX G9 II | −5EV 前後 | 動物AF・夜の被写体も対応。M4/3で外撮影に強い |
| Panasonic LUMIX S5II / S5IIX | −6EV(LVF)クラス※ | 映像寄りの暗所性能が優秀。手持ち動画や低光量環境に強い |
暗所AFはEV値だけで判断できませんが、
メーカーごとの得意分野と設計思想は明確です。
OMは暗所×動体、Canonは暗所×人物、Sonyは暗所×被写体認識、
Nikonは暗所×粘りと自然系、Panasonicは暗所×動画が得意。
つまり “使ってみないと分からない” のではなく、
“何を撮りたいか” を決めればモデルは事前にほぼ判断できます。
✔ 暗所 × 動体を撮りたい人
→ OM-1 Mark II が最有力
✔ 夜スナップ・旅行の範囲なら
→ OM-5 Mark IIでまったく問題なし
■ 4. 重量 × 外耐性:携行性が必要なら OM-5 Mark II が圧倒的
| モデル | 重量(電池・カード含む) | 特徴 |
|---|---|---|
| OM-5 Mark II | 約418g | M4/3。軽量 × IP53 × −10℃。旅行・登山・散歩に最適。 |
| OM-1 Mark II | 約511g | M4/3。フラッグシップの操作性・安定感。夜・動体向け。 |
| Panasonic LUMIX G9 II | 約658g | M4/3。−10℃対応の高耐候機。動物認識AFも優秀。 |
| SONY α7 IV | 約658g | フルサイズ。静止画と動画の万能型。映像用途にも強い。 |
| Canon EOS R6 Mark II | 約670g | フルサイズ。人物・イベント中心のオールラウンダー。 |
| Panasonic LUMIX S5II / S5IIX | 約740g前後 | フルサイズ。動画・暗所に強いハイブリッド機。 |
| Nikon Z8 | 約910g | フルサイズ。高耐久 × プロユース。自然・スポーツにも強い。 |
✔ 結論
- 軽さ × 外での強さのバランス → OM-5 Mark II が業界トップクラス
- 撮影の安定性・性能総合力 → OM-1 Mark II
■ 5. 用途別おすすめ(読者が買いやすい形)
● 旅行・登山・キャンプ
→ OM-5 Mark II
とにかく軽いのに IP53 + −10℃。外撮りとの相性が抜群。
● 夜のペット撮影・暗所動体
→ OM-1 Mark II
暗所AFの粘りが段違い。
● 星空・夜景
→ 手軽に始める:OM-5 Mark II
→ 本格的に撮る:OM-1 Mark II
● 1台で全部やりたい
→ OM-1 Mark II
● “持ち歩く負担ゼロ” を優先
→ OM-5 Mark II
■ 6. 他社も含めた“得意分野マップ”
| メーカー | 得意分野 |
|---|---|
| OM SYSTEM | 〈軽量 × 高耐候 × アウトドア〉 外で強い。暗所 × 動体にも強み。 |
| Nikon | 〈堅牢 × プロ現場〉 風景・野鳥・過酷環境で信頼性が高い。 |
| SONY | 〈動画 × 映像表現〉 ハイブリッド運用に強く、認識AFが優秀。 |
| Canon | 〈人物 × 色表現〉 ポートレート・イベントで安心感のある描写。 |
| Panasonic(LUMIX) | 〈動画 × 低照度 × ハイブリッド〉 映像性能が強く、S5II系は暗所にも強い。G9 II は −10℃対応で外撮影に強い。 |
ここを整理すると、
外性能を軸にした場合、OMシリーズの“ハマり具合”が非常に大きい。
■ 7. 最終結論:外撮影を重視するならこう選ぶ
外撮影が多いなら、OMシリーズはとても分かりやすい選択肢です。
・軽くて、持ち歩きやすい → OM-5
・夜や動きものまで撮りたい → OM-1
どちらも、雨・雪・登山・旅行など
“カメラにとって厳しい環境”で安心して使える強みがあります。
外での写真が増えるほど、この違いは撮れる写真にそのまま反映されます。
IP53 × −10℃ という外撮影の安心感はどちらも同じ。
あとは 「軽さ」か「撮れるシーンの広さ」かだけ。
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